2012年8月21日火曜日

本のこと 「ザ・ペニンシュラ・クエスチョン」

 「ザ・ペニンシュラ・クエスチョン」(船橋洋一著)2006年刊。再読。

小泉訪朝と六者協議の内幕を、米国流の調査報道の手法で綿密に取材を通じてまとめている。北朝鮮をめぐる複雑怪奇きわまる各国の駆け引き、権謀術数。

日本外交のお粗末な行動と結果。この中に、田中局長のことを「ハーメルンの笛吹き男」のようだと称されたことがでている。小泉の思いつきと「ハーメルンの笛吹き男」の思惑は、北朝鮮のミサイル発射で吹っ飛び、金正日が死に、北東アジアの危機的状況は変わらない。

ここでも、日本外交の戦略性の無さが浮き彫りになっている。

日本の外交政策の基本を策定するものはいないのか。密室でやられても困るが基本がなく、場当たり、思いつきより良いと思う。

先ずは、国民の命と領土を守ることを外交の基本において外交を進めてほしい。


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