2012年8月30日木曜日

本のこと 「空海の風景」つづき 2

「三教指帰」を十八歳で書き、後、二四歳で修正、完成したとある。

いかに天才といえど、どうしてこのようなことが可能なのか?

読み進むと、空海は、学生として明経科で学びつつ、叔父からも学問を授けられ、吸収した。漢籍の学習は終わったようだ。この傍ら、官寺である大安寺に出入りし、ここで仏教を知ることになる。
ひとりの学匠(勤操)から、「虚空蔵求聞持法」の伝授される。さらに、この勤操の近事となり、諸寺に自由にでいりして経蔵をたずね経典を読みつくしたいう。


大安寺は、留学した僧や弟子たちが生活し、鑑真ら外国僧が住んだことがあり、インド的世界のような雰囲気があった。普段、儒教的世界に飽き足らなかった空海に大きな刺激を与えたようだ。


山野を駆け巡り、修行する一方で、このような形で仏教にふれつつ、密教への歩みをはじめた。

それにしても、すざましい。

先週、「「空海の風景」を旅する」(NHK取材班)を手に入れた。写真があるので、イメージの助けになる。

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