2012年8月30日木曜日

本のこと 「空海の風景」つづき 2

「三教指帰」を十八歳で書き、後、二四歳で修正、完成したとある。

いかに天才といえど、どうしてこのようなことが可能なのか?

読み進むと、空海は、学生として明経科で学びつつ、叔父からも学問を授けられ、吸収した。漢籍の学習は終わったようだ。この傍ら、官寺である大安寺に出入りし、ここで仏教を知ることになる。
ひとりの学匠(勤操)から、「虚空蔵求聞持法」の伝授される。さらに、この勤操の近事となり、諸寺に自由にでいりして経蔵をたずね経典を読みつくしたいう。


大安寺は、留学した僧や弟子たちが生活し、鑑真ら外国僧が住んだことがあり、インド的世界のような雰囲気があった。普段、儒教的世界に飽き足らなかった空海に大きな刺激を与えたようだ。


山野を駆け巡り、修行する一方で、このような形で仏教にふれつつ、密教への歩みをはじめた。

それにしても、すざましい。

先週、「「空海の風景」を旅する」(NHK取材班)を手に入れた。写真があるので、イメージの助けになる。

2012年8月29日水曜日

早く選挙を


原発で新基準導入へ


 原発直下に地盤をずらす「断層」があっても原発の運転を一律に禁止せず、継続の可能性を残す新たな安全評価基準の導入を、経済産業省原子力安全・保安院が検討していることが28日、分かった。

この記事を見て、枝野大臣、野田総理、閣僚、民主党議員はなんとも思わないのか?

裏切りを続ける政権は退場すべきだ。

案の定、谷垣総裁は詐欺師のペテンにかかった。今頃、問責を提出したって無駄。これで「近いうちに解散」の約束は反故だと、野田総理は舌を出しているだろう。


2012年8月28日火曜日

早く選挙を

昔、民主党は野党時代、与党の強行採決を批判してきた。まあ、民主党はうそつきだから、なにを言っても無駄。

それより、次回選挙に投票する若い人が増えるという予想がでた。

総選挙のたびに、また地方選挙でも投票率が高まっているそうだ。若い世代の投票が増えることこそ日本を良くする。

本のこと 「空海の風景」 つづき

昼過ぎまで、暑さにうだってどうしょうもない。

昨日、夕方近く、自転車散歩にでた。田んぼに赤とんぼが乱舞している。風が心地よい。
緑があるのはありがたい。


さて、空海は、少年期から一族縁者から大事に勉学に励めるように庇護されていた。いずれ都で役人として栄達を望まれたのだろう。最初、国学に入り、わずかな期間在籍したが、中央の大学を目指すために、縁者を頼って讃岐の国を出る。

都は桓武天皇の時代である。長岡京の叔父のもとへ行く。大学への受験期間に、空海は叔父から基礎的な学問を直接授かる。大学では、吏僚として必要な学科を学ぶ明経科を進められ、それに従う。空海は、膨大なもろもろの注疏の暗誦をしていっさい創意が許されない環境にいたたまれなくなり、ついに脱出する。大学の学生であることを捨てる。十八歳である。

国家は官僧以外を認めず、私度僧を卑しめるように乞食としてあつかった。その私度僧になった。

このとき、空海は「三教指帰」戯曲を書いて、仏教へのこころざしを明らかにする。

三教とは、儒教、道教、仏教のことで、空海の化身らしい乞児が三経について語り、仏教の優れていることを説く。

人間とはなにか。十八歳の空海のとって性欲は人間の不思議さを考えるきっかけとなる。世の成り立ち、仕組み、決め事のむなしさというか、儒教、道教は現実世界を超えていない。宇宙、人間のふしぎさに答えを与えていない。

この「三教指帰」戯曲を書いて、学生を捨て、私度僧になる決心を明らかにしている。

しかし、この時代にこのような表現ができる背景は、空海の学殖の深さは、と考えると天才としか言いようがない。




2012年8月27日月曜日

早く選挙を

古賀氏の本を読んで、経済産業省の政官癒着、官僚の省益中心主義のひどさを知る。長妻大臣に対する厚生労働省の官僚の不服従と追い落としの手口。その影で、それに協力する財務省官僚の卑劣な動き。御用学者とマスコミ首脳の迎合主義。いろいろなことが明かされている。

財務省のやりくちについては、高橋洋一氏が事あるごとにネットで発信している。

外務省、法務省については、佐藤優氏の「国家の罠」等で明らかだ。

なんとか良識ある人たちの提言に耳をかたむけ、選挙に生かしてほしい。


早く選挙を 「日本中枢の崩壊」つづき

「日本中枢の崩壊」を読んで、思うこと。

民主党政権の交代は当然にしても、自民・公明政権への後戻りは許されない。政官癒着を続けた結果、日本がおかしくなり、民主党に期待して政権交代があったのだから。

公務員制度改革、国会・地方議員制度改革を標榜し、公約を真剣にはたしてくれる政党を育て、応援する。

国民の圧倒的支持を与えなければ、既得権益集団の抵抗に勝てない。

そのような政治集団の危険性も覚悟のうえで、いまのまま日本の崩壊を待つわけにいかない。

維新の会が、議員の定数半減を明記すると発表した。


大阪都構想推進を進めてきた橋本市長と顧問の集団に期待したい。

2012年8月26日日曜日

本のこと  「日本中枢の崩壊」古賀茂明著

暑い。稲穂が色づきはじめた。

図書館で半日つぶす。

「日本中枢の崩壊」古賀茂明著を読む。かねがね、氏の真剣に国のありかたを問う姿勢に共感してきた。この本は退職、いや経済産業省を追われる直前に上梓したものだ。当時、大臣官房付という窓際に追いやられ、枝野大臣からは無視され、それでも提言を発し続けた。

最近になって、やっと国会事故調査委員会が報告書をまとめ、事故は人災であるとした。

氏は、まえがきに、「・・・いってみれば、「人災」、経済産業省とその傘下にある原子力安全・保安院、そして東京電力の癒着が引き起こした惨事である。・・・」と述べている。

2008年7月、福田政権のときに内閣に出向して、国家公務員制度改革にとりくんでいた氏は、2009年末、民主党政権になって3ヶ月後、突如、国家公務員制度改革巣新本部事務局審議官の任を解かれ、経産省の官房長付となる。

ここから、氏はさまざまな嫌がらせじみた扱い、恫喝を、役所、民主党、とりわけ仙谷氏から受けるが、国を思う気持ちから一切の妥協を排し、その姿勢をつらぬいている。民主党は最初から官僚の抵抗によってねじまげられた。

民主党政権は、発足時からしばらくすると、突然方向転換、国民に対する裏切り行為にのめり込む裏の事情を解説してくれる。高級官僚を取り巻く既得権者がすべてを台無しにしたとしか思えない。

とにかく、政財官界、学者、マスコミ、連合幹部の癒着の構造が日本を危うくしている。この構造を変えないかぎり、日本は良くならない。
 



若い人に読んでもらいたい。未来を変えられるのは若い人だから。


2012年8月25日土曜日

本のこと 「空海の風景」司馬遼太郎著

「空海の風景」を最初に手に入れたのは20年以上前のこと。装丁がめずらしく、またビニールカバーされており、なんとなく気になったことを憶えている。読後なにを感じたか記憶にない。

いつの間にか蔵書から消えていたが、あらためて手に入れた。奥付けを見ると、昭和50年とある。

不幸ヲ見テハ郷党相集フということが重なり、仏教というよりお経を聴かされつつ、空海が完成した密教とほかの仏教宗派との違いが気になってきた。学問的に研究しようなどと大それたことを考えていない。素朴になにか違うと思っただけだが、弘法大師空海の生涯とその時代を「空海の風景」を通して眺めたらどうだろうかと思いついた。少しづつ読んでいこう。


空海の生まれ故郷、讃岐の国のありよう。空海が指導して完成させ、いまも田をうるおし続けている満膿池のことを語りつつ、空海の一族佐伯氏、讃岐の国の学問の府、空海の学問のはじめのことから、奈良へ向かうところまでで、今日は終わる。

2012年8月24日金曜日

早く選挙を  領土・外交


【佐藤優の眼光紙背】野田首相の親書を送り返す韓国の無礼な対応に国家をあげて反撃せよ

引用。

 ここで重要なのは、国権の最高機関である国会が、可及的速やかに「竹島返還に関する国会決議」を採択することだ。この決議には、「わが国と韓国の国交が正常化され47年を迎えた今日も、なおわが国固有の領土である竹島が韓国により不法占拠され、領土紛争が解決されていない現状は、誠に遺憾なことである。わが国の累次の抗議にもかかわらず、大韓民国は竹島に軍事施設等を建設し、兵員を常駐させている。さらに平成24年8月10日に、李明博大韓民国大統領が竹島に上陸し、わが国民感情を著しく傷つけた。わが国民の総意と心情に応えるため、政府は、竹島問題の解決に全力を傾注すべきである。さらに政府は、『竹島の日』を定め、竹島問題に対する国民の理解と関心を一層深め、竹島返還運動を全国的に展開すべきである。」というような内容を盛り込めばいいと思う。

野田総理、政府、外務省、国会は、このような非礼をどうするのか。

音楽のこと Glen Gould Goldberg Variations Bach

15,6年ぐらい前、グレン・グールド ブランデンブルグ協奏曲のCDをもっていたことがある。そのCDに書いてあったのか、別のところで読んだのか憶えていないけれど、その完璧な演奏を驚嘆をもって評していた。

ある時期からコンサート演奏をやめ、スタジオ録音にのめりこんでいったことも、完璧主義のなせるところだとも言われた。

若いころの印象を誰か憶えていないが、ある指揮者がコンサート前の練習でのことを語っていた。

冬ヨーロッパの会場で楽団員と待っていると、防寒具で着ぶくれしたグールドがきて、寒いといいながら、ピアノにむかった。楽団員はなんとなく、彼がグールドかというような軽い雰囲気でいた。
グールドがピアノを弾き始めた途端、場の雰囲気が一変したという。

つい最近、YouTube で、 Glen Gould Goldberg Variations Bach を見つけて驚いた。

スタジオ録音を、録音前のコンポーザーとの打ち合わせを含めて、Video録音されている。

グールドは、全身全霊を指先にこめて、音のひとつひとつを紡ぎだすように、ピアノに語りかけているように、弾いている。ひとつひとつの音が気持ちよく耳に響く、いや自然にはいってくる。

ゴールドベク変奏曲はこれが一番好きになった。

http://www.youtube.com/watch?v=1B_2toF7m7E&feature=related



処暑


今日も暑い。しばらく残暑が続くそうだ。いまのところ写真だけ。

2012年8月23日木曜日

本のこと 「金で買えるアメリカ民主主義」(G・パラスト)

いでよ 日本のグレッグ・パラスト!

2003年刊「金で買えるアメリカ民主主義」(GREG PALAST)を再読、流し読みする。

著者が、有力者や金に毒された政治家に「社会の敵ナンバーワン」として敵視される要因となった本書を読めば読むほど、アメリカ社会の病理に対する無力感と、これがおそらく日本でも起こっていることではないかと思うと恐ろしい。

福島原発事故の東京電力をはじめとする経済界、連合等組合幹部、マスコミの動きは金に毒されているとしか思えない。

2000年ブッシュ大統領が選出される過程で、フロリダ州で起こったこと、アル・ゴア候補の不可解な対応を今でも思い出す。このような大統領のポチ、サージエント(軍曹)とよばれた小泉総理の時代のつけに苦しんでいる。 

日本には、調査報道はないのか。一時期、鳥越俊太郎ががんばったようだが、コメンテーターをいきなりリストラされて、いまはどうしているのかしら。 

BBCに比べるとNHKはひどすぎる。

自主独立の報道機関がない日本の現状を変える若いジャーナリストよいでよ!

本のこと 「散り椿」(葉室麟著)

くもる日の影としなれる我なれば
   目にこそ見えね身をばはなれず (古今和歌集)

散り椿のもとで、亡き妻、亡き愛しい人をめぐる夫、旧友の思いが交錯する。

主人公が亡き妻の願いで故郷の藩に戻る。平穏に過ごしたいと願うが、おのれ自身にも係わりのある事件を中心に、藩主の兄を後ろ盾に専横をはかる筆頭家老と藩主の世子の親政を求める旧友を中心とする若手とのお家騒動に巻き込まれていく。

亡き妻の甥が自己中心の人間から、成長していく姿も描かれる。

散る椿は残る椿があると思えばこそ見事に散っていける・・・・・・



早く選挙を  脱原発の声は野田首相に届いたか

Wall Street Journal の見出し。

会見の場での野田総理は相手の顔を見ないで、目(最近 目つきが悪い)をあちこちやるばかり、
通りいっぺんの説明なしの繰り返しで終わったようだ。


大飯原発の再稼動の折りの嘘パッチ説明を繰り返して恥ずかしくないのか。

関西電力、西日本電力会社の今夏の電力需給は供給能力の約90%強で推移しているようだ。
秋になると、電力会社、政府はどう言うのだろう。


人口が減少していく中で、国民の生活をどう豊かに、安全に、安心して暮らせるように大計をたててほしい。

このまま、4代目うそつき総理を民主党は担ぎ出し、来年の任期満了まで選挙を引き伸ばすのだはないか。

2012年8月22日水曜日

音楽のこと  Mozart  Maria joao Pires

しばらく前まで、内田光子 Mozart にこっていた。日本人にはめずらしく透明感があり、カラットしていた。

最近 図書館で 稀代のMozart 弾き、Maria Joao Pires というCD に弾かれ聴いてみた。
内田光子もすてがたいが、ポルトガル生まれの Pires にすっかりとりこになっている。

透明感、テンポ、カラットしたおおらかさが心地よい。図書館所蔵は少ないので、YouTube で探すと若いころのめずらしい演奏が多くUPLOAD されている。いまコレクションを作っている。

http://www.youtube.com/watch?v=fKqOhlsXO3Q&feature=related



2012年8月21日火曜日

サイクリングのこと

日本ブログ村のカテゴリーのひとつシニアサイクリストに参加したので、報告と自己紹介。
乗っている自転車、DAHON。色は赤、小回りが利く、スピードが出る、置き場所をとらない、気に入りです。

この時期、暑くて回数は減っているが、図書館には行く、本屋と買い物をコースにいれているので、結構な距離を走る。


樹木の多い公園はありがたい。

できるだけカメラを持っていくようにしている。PENTAX Optio RZ10。

本のこと 「ザ・ペニンシュラ・クエスチョン」

 「ザ・ペニンシュラ・クエスチョン」(船橋洋一著)2006年刊。再読。

小泉訪朝と六者協議の内幕を、米国流の調査報道の手法で綿密に取材を通じてまとめている。北朝鮮をめぐる複雑怪奇きわまる各国の駆け引き、権謀術数。

日本外交のお粗末な行動と結果。この中に、田中局長のことを「ハーメルンの笛吹き男」のようだと称されたことがでている。小泉の思いつきと「ハーメルンの笛吹き男」の思惑は、北朝鮮のミサイル発射で吹っ飛び、金正日が死に、北東アジアの危機的状況は変わらない。

ここでも、日本外交の戦略性の無さが浮き彫りになっている。

日本の外交政策の基本を策定するものはいないのか。密室でやられても困るが基本がなく、場当たり、思いつきより良いと思う。

先ずは、国民の命と領土を守ることを外交の基本において外交を進めてほしい。


本のこと  「外交敗北」

2006年発行、「外交敗北」(重村智計著)を再読する。
小泉総理の北朝鮮への電撃訪問とは、なんだったのか?

支持率が低下していく中で、思いつきの北朝鮮外交にすぎなかったことが指摘されている。
その後の日朝関係をみれば、まさしく指摘どおりである。

このときも関係した外務官僚(田中局長)は議事録を作成していないことを恥じていないし、いまはほとぼりがさめたと見たのかマスコミに登場している。

利権がらみの議員外交、点数稼ぎの政党外交、国家戦略なき省益外交を繰り返す外務官僚、正確な情報を収集分析をしないマスコミ、無関心な国民。

最近の領土をめぐる外交問題にも解決の糸口が見出せない。




2012年8月20日月曜日

本のこと  「外交崩壊」

2004年発行、「外交崩壊」(古森義久著)を再読する。

外務官僚の無能、無責任の思考行動が、対中、対韓、対北朝鮮、対米の外交を通じて明らかにされていた。

その状況がいっこうに改善することなく、再び危機に直面することになった。

早く選挙を  外務省の無責任


佐藤優氏の記事から、

外務省は何故やるべき仕事をしないのか。尖閣における「日中武力衝突」の危険性を過小評価するな と題して現状分析をしている。以下引用

・外務省の役割は、国際情勢、日中の力関係を冷徹に分析して、尖閣諸島に対する日本の主権を保全する現実的方策をとることだ。

・「話し合いを拒否したまま強硬路線をとれば、いずれは尖閣に中国軍が出てくる。行き着く先は日中間の武力衝突だ。日本人の血が流れる事態がありえる。漫然と現状維持ができると期待して、戦争を招くことほど愚かなことはない。集団的自衛権の行使を含めた防衛力の整備を進める一方で、戦争を避けるための外交を尽くすことだ。日本が主導することが肝心で、守勢に回ってはいけない」という東郷氏の提言を外務省は現実の政策に生かすべきだ。

上記につきると思う。

それにしても、丹羽大使の件は余りにもお粗末というか、官僚の非協力、不作為、省益優先の思考行動から起こったとしか思えない。

マスコミも所詮、素人大使は無理だとか、いろいろ理屈を並べるが、瀋陽事件を思い出せば、玄人外務官僚がいかに情けないか思い知ったではないか。

外務官僚には、国家を背負っているという気概はないのか?

2012年8月19日日曜日

早く選挙を  領土のこと


「領土問題は国家主権に関する問題なので、不退転の決意で、体を張って取り組みたい」

野田総理はこう述べた。直後、尖閣に上陸した中国人の即時送還を決めた。いつもの通り、説明もなんにもなしだ。

元外務省主任分析官で作家の佐藤優氏は今後も尖閣諸島に中国人が上陸を試みることを考慮し、不法上陸し逮捕された5人に関しては送検し、「背後関係、中国の公権力の関与などを徹底的に調査する必要があった」と指摘する。 「尖閣諸島に上陸すると長期勾留されるという『ゲームのルール』を定着させることが重要」(佐藤氏)

何故、これができなかったのか、やる気がないのか。

このまま、領土が失われていくのか?


戦後、自民党政権下、なあなあで場当たりに対応してきたこともあるが、民主党政権はさらにひどい。

2012年8月18日土曜日

本のこと 「新「南京大虐殺」のまぼろし」

気になって、「新「南京大虐殺」のまぼろし」(鈴木明著)を、久しぶりに目を通した。
氏は、1972年に「「南京大虐殺」のまぼろし」を書いて論争のまきおこした。その後、中国に旅行ができるようになったのを切っ掛けに続編を書こうと決心し、資料を全て中国で市販されているもの、中国人から聴いたものを使って書き上げている。

あったのか、なかったのか? この論争の決着は当分つきそうもないなと思わせるのが、中国政府が「統戦委員会」の下に「南京大虐殺記念館」を管理し、国内だけでなく、台湾人、日本人を訪問させていることだ。政治的利用を目的としていることだ。

そのような意図があるかぎり、論争に勝ち目はない。国家としてやるべきことは、事実関係の解明であり、結果のふまえての広報活動であろう。国会に調査委員会を設けてやるべきではないだろうか。

中国も韓国も、国際的に自国のことを巧妙に広報している。日本はどうも広報ができていない。
逆に、外国の政府のお先を担ぐ言論人がいるようだ。

日本人の意思をはっきりと示さず、小手先の対応をはかってきたことのつけがきた。

曖昧にして政治的に利用しようとしてはまずい。

この事件でも、朝日新聞が係わっている。


政治のこと

池田信夫氏の記事をみた。従軍慰安婦問題の発端についての記事である。

1.朝日新聞の捏造記事
2.福島瑞穂弁護士(現社民党党首)の売名告訴事件

この2点が発端。

政府がすべきは事実関係の解明である。これなくして、いくら反日に対処しようとしても感情論には勝てない。外交委員会に証人喚問すべきだ。

朝日新聞と福島瑞穂氏は異論があるのなら、池田信夫氏を名誉毀損で訴えれば良い。事実を明らかにする責任があるだろう。

日本を危うくしないために国会は責任がある。

それにしても民主党の外交委員会は15人しか出席していないとは情けない。

早く選挙を 八月十五日のこと 続き

お盆にはいろいろなことがある。

敗戦、阪神淡路大震災、東日本大震災と福島原発事故が日本を襲った。

戦前、戦中、戦後を通じて、国民をだまし続けたものの正体を明らかにせず、阪神淡路大震災では国家は国民を見殺しにした。その反省のないまま、東日本大震災と福島原発事故が起こり、また隠蔽、欺瞞、恫喝が続いている。

ひとりひとりがしっかりしないと不幸の繰り返しが起こる。

再び国民を不幸へ導きつつあるのではないか?

福島菊次郎 91歳 報道写真家のことを知る。ドキュメンタリー映画「にっぽんの嘘」が公開された。広島原爆被害者を撮り続け、戦後の大きな事件に果敢に写真でぶつかってきた、同氏の歩みの凄まじさには驚く。勇気をもらう。

尖閣、竹島、野田政権はもっと大局を見て欲しい。場当たりで言葉の遊びはやめないとこの国はおかしくなるのではないか?

財務省の人事異動があった。外務省、財務省はじめ官庁は国民をなんと考えているのだろう。昔から省益あって国益なしと言われるがそのとおりではないか? 人事もなにもかも自分たちの好きなようにできる官僚機構とはなんだろう。

戦後、着々と省益を積み重ねて肥大化した利権集団にメスを入れようとした民主党が呆気なく、方向転換をし、三代目野田総理がその先頭をきって加担したことを、国民は忘れてはいけないと思う。


早く選挙をと思うが、次代を託す仕組みはあるのだろうか。不幸の選択しかないのかもしれない。






2012年8月15日水曜日

 早く選挙を  八月十五日のこと

日本が戦争に負けて、アジアの国々が独立をした。

どうも日本は真剣に戦争を総括して来なかった。その結果が、主に中国、韓国、北朝鮮の反日に答えを見出せないまま今日に至っている。

反日を掲げれば何でも許される、得をする、都合がよいと思わせてきた。どれほどの賠償金が使われたか。戦後国民が必死に働いて納めたものだ。それが伝わっていない。

日本にかなり還流したことも事実だが・・・。

正々堂々と反論をせずにきたことのつけだ。役人、政治家、大手新聞、知識人と称する人たちはじめ一般人も便乗してきた。

戦後公職追放の後を引き継いだ人たち、政治家、役人、マスコミ関係者のレベルの低さと卑しさ、それに異議を申し立てなかった一般大衆。一億総懺悔という言葉があったけれど、いまなら三千万人くらいか。

昔、松本清張が昭和の闇を暴こうとしたが、いまはそんな人が見当たらない。

とにかく議事録を作らない、作っても隠す、改ざんする、知らんふりをするのがまかり通る日本社会のようだ。

情報公開法があるが、法律成立前に、役人は都合の悪いものは全部証拠隠滅しただろう。今回の福島原発事故、東京電力をめぐる情報隠し、議事録がないだの、プライバシーなどと、国家予算が投入されても、隠蔽体質は変わらない。


戦争に負け、阪神淡路大震災に遭い、昨年また、東日本大震災と福島原発事故に遭い。いずれ大地震に見舞われる可能性が取りざたされるのに、なんの手も打てないのは虚しい。

このまま若い世代につけを回すのは申し訳ない。孫たちが大きくなったとき怨まれる。

たまに東京でテレビを見ると、コメンテーターの人選と発言のあほらしさと情報管理の徹底ぶりにあきれる。その点関西の方は、なにやらなんでもお笑い番組のようだが、東京では、お目にかからない人が出演して、まともなことを喋っているのが新鮮に見えたりする。

なにやら訳のわからないことを言ってるみたいだ。もうやめよう。

本のこと 「花や散るらん」

図書館で、「散り椿」(葉室麟著)を借りた。図書館で借りて、同氏の作品をかなり読んでいる。好きな作品は、「いのちなりけり」、「花や散るらん」、「川あかり」。
手元にあるのは、「花や散るらん」、「秋月記」。
「散り椿」もざっと目を通したが面白そう。近いうちに感想を書こう。


「花や散るらん」は、忠臣蔵赤穂藩の事件に巻き込まれた咲弥、蔵人、香也、清源の愛情と友情が描かれる。

今ぞ知る思い出でよと契りしは忘れんとてのなさけなりけり(西行法師)

いかにせん都の春も惜しけれど馴れし東の花や散るらん


結ばれぬ恋、夫婦の絆を和歌に託す作者が心憎い。

2012年8月14日火曜日

本のこと 「珠玉」

富士山を見ながら小豆アイスキャンディをかじる。小豆アイスキャンディをかじりながら富士山を見る。

繰り返しているうちに開高健を思い出す。

「珠玉」(開高健著)を本箱に入れよう。1990年発行の氏の遺作だ。司馬遼太郎の「十六の話」のなかに、開高健への弔辞があった。

”いずれにせよ、開高健は、「珠玉」によって、みずからの生を送り、みずからの葬儀をしつらえ、みずからの声明梵唄をとなえたのです。”

ぽつりぽつりと読み返していると、ずうっと昔、「オーパ!」に驚き、オーパを実感したことを思い出した。いまは手元にないが見つけたら手に入れよう。

「珠玉」は、石にまつわる物語。氏の生涯の風景を感じさせる。点景を通じて、アアこれはどっかで観たぞ、聴いたぞ、嗅いだぞと懐かしい。


どこを開いても楽しい 「オールウェイズ」 上下巻も本箱へ。

2012年8月13日月曜日

本のこと  「たった独りの引き揚げ隊」 

PCのクラッシュが続くので3月時点にイメージを復元したら、色んなものが消えてしまった。
とりあえず復元して、覚えているものを追加修復する。しばらくは様子を見よう。

作業をしながら、しばらく前に手に入れて途中まで読んでいた、「たった独りの引き揚げ隊」(石村博子著)を読む。格闘技サンボの帝王 ビクトル古賀の物語だ。10歳のビクトルが満州1000キロを歩いてようやく父の故郷九州柳川にたどり着く。

日本人なのに引き揚げ隊に邪魔にされ仲間はずれにされても、どこまでも明るく、強く、まっすぐ故郷ロージナに向かって歩き続けた少年。日本の復興の中で格闘技サンボの帝王となり、ソ連で勲章を授与されるビクトル古賀。引退後、生まれ故郷 静かなるドン川の岸辺で述懐する言葉が重い。

涙でなかなか進まない。




2012年8月12日日曜日

本のこと  「ぼんくら」、 「日暮し」

「ぼんくら」、 「日暮し」 上下巻(宮部みゆき著)を本箱にいれた。

宮部みゆきは、ねちっこく、細かく、延々話しが続くので、大体疲れる。だが、ぼんくら、日暮しは違う。帯にあるけど、ああ、読み終えるのがもったいない。実感。乞う続編。


Web本棚をクリックしてください。

早く選挙を

図書館で、
朝日新聞、「伸びぬ税収 歳出拡大」「財政再建 険しい道」「思い重税 細る家計」「節約生活 次は消費税」「地方・企業も深刻」「社会保障の充実 限定的」「給付抑制の議論 再浮上も」、「課題、山積みのまま」「公共事業に転用の恐れ」「買い控えで景気悪化も」「低所得者対策は先送り」、「保険料含め年30万円負担増」「所得低いほど家計に影響」。

よくもまあ、散々財務省の肩をもって、消費税増税を煽っておきながら、法案成立したらこの言い草。馬鹿にしている。

ついでにいえば、南京大虐殺、従軍慰安婦問題も朝日新聞の扇動記事がきっかけだった。それに乗っかった政治家もいる。

大手新聞社が共同戦線を張っているのが、新聞購読料の軽減税率適用だ。理由に、新聞は社会の公器といっている。なにが公器だ。

東京新聞は、消費増税法が成立 民意が握る最終判断として、「だが増税実施が正式に決まったわけではない。止める道筋は、まだいくつも残っている。」とする。


まずは、解散総選挙だ。


2012年8月11日土曜日

本のこと  「日本の一番醜い日」

「日本の一番醜い日」(鬼塚英昭著)を、本箱にいれた。
ずっと、日本の一番長い日と信じてきたのが覆される。内容のすべてに賛同してはいないが、かなりの部分さもありなんと思われる。

朝日新聞の欺瞞、情報操作、隠蔽工作の原点はこれかと思わせる部分がある。
戦時中の対政府への対応について、社主が言ったこと。極めつけは、8月15日宮城前広場の写真とその説明。

最近も 「ソ連参戦情報の「小野寺電」 「大本営に着信」参謀が証言書簡」産経新聞がつたえた。 この電報を大本営参謀 瀬島龍三が握りつぶした。瀬島氏は後になって否定、知らんふりを続けて死んだ。

高級官僚のエリート意識の中に、国民に知らしむべし、よらしむべし、というのが遺伝子に組み込まれている。

福島原発事故をめぐる政府、官僚、東京電力、大手メディアの隠蔽、誤魔化し、無視、恫喝、不作為の体質をみればよく分かる。



昔は新聞の読者の声しかなかったが、今はインターネットがある。




早く選挙を

三代目うそつき総理野田のほくそ笑みを隠しての記者会見があった。公約にない増税をやったことをおわびするとのたまい。滔々と影の総理勝の指導どおりの説明をこなした。この人は言葉遊びにたけた人だなあと改めて思う。

マニフェストをもう一度読んだらどうか。こんなこと言ってもはじまらないのだが。

谷垣氏は、昔加藤の乱で長老に切り崩されあっけなく共死にした方ですが、今回も騙されて、討ち死にですね。

輿石幹事長が、近いうちに解散を合意したとする党首会談の直後に、解散を否定したのをどう受け取ったのか。石原執行部もどうかしている。

民主党は野田を引きずりおろしても解散せず、総辞職で四代目うそつき総理を担ぎ出してくる。
国民の生活が大事から自分たちの生活が大事と党内一致協力。民主党の代議士はうそつき総理の約束を守るとは思えない。うそ、ごまかし、知らんふり、恫喝、隠蔽、お家芸ではないか。


仙谷、前原の顔がちらちらお化け屋敷のようだ。

2012年8月10日金曜日

もっと緑を

立秋が過ぎたが暑い。
公園で水の音を聞きながら、木々にかこまれていると気分が落ち着く。

街中では木がない、庭のある家々ではささやかな草花と庭木を植えている。
日本は地方にいくと山間部は樹木もあり林もあり森もある。
どうして都市部には森や林がないのだろう。
上野の森、明治神宮の森、日比谷公園などは明治時代、いわゆるお雇い西洋人の助言があって保存されたり、造り上げられたと聞く。

日本全国、町に近いところには林や森がない。ひどいことに山全体にびっしりと家がはりつき、遠くからみると昆虫がなにかにたかっているようだ。
これから人口減少していくなかで、いずれ廃屋が崩れ、元の山にもどるのだろうか。
ちいさな戸建て住宅の中をいろいろと工夫して暮らすのも楽しいが、その家が林や森にかこまれていれば、もっと楽しいと思う。
戦後、高度成長、列島改造の嵐にまきこまれ、家を持つということが一生の大事だと洗脳されたままだ。

環境、環境というが自分の周りの住みやすさから環境を考えたらどうか。





もっと緑がほしい。

2012年8月8日水曜日

本のこと   「T.R.Y」、「C.H.E」

井上尚登著 「T.R.Y」. 二部作、「C.H.E」. を本箱にいれた。

T,R.Y. は、天才詐欺師 伊沢 修が活躍する。時は、革命家がうごめく時代、場所は、上海、日

本。ユーモアもあり、どんでん返しの連続であきさせない。


作者はサッカーに思い入れがあるのだろうか?後年、ベルリンオリンピック大会で、日本がスエー

デンを破ったエピソードがでてくる。また、C.H.E. は、チェゲバラの頭蓋骨を持つ革命家と付き合う

こととになるフリーターの日本人青年は南米にサッカー選手になりたくていくが、挫折している。

2012年8月7日火曜日

早く選挙を

なにをもたもたしているんだ。小泉親子に発破をかけられても駄目なのか。


とはいえ、自民党、公明党政権時代にもどるのはゴメンだ。どうすりゃいいの。

2012年8月6日月曜日

早く選挙を

久しぶりの雨、蒸し暑いけれど、なんとなく気持ちがよい。

不信任案・問責決議、きな臭くなってきた。民主党はいずれにしても次期政権党ではなくなるだろ

う。民主党政権とは、何だったんだ。マニフェストに惹かれて投票したのが、馬鹿だったのか。あほ

らしい。とはいうものの、どうも巧妙に官僚に操作されたのではないか。大手メディアも、かなり早い

段階から、背信だの裏切りだのと煽ってきた。既得権利集団の力をあなどった結果かもしれない。

自民党の長老グループがまたもシャシャリ出てきて、ますます先が暗くなる。

野田首相と執行部が突然マインドコントロールから解放され、消費税増税をあきらめたら最高だ


ね。財務官僚 タックスイーター 国民 タックスペイヤー。

2012年8月5日日曜日

本のこと  「自壊する帝国」

「自壊する帝国」(佐藤 優著)。氏の外務省に入るきっかけとモスクワ勤務の前の、イギリス

での亡命チェコ人古書店主との出会い。運命を感じる。そして、モスクワへ、ソ連崩壊の中で大使

館員として、情報収集と分析にまつわる経験を語る。



2012年8月4日土曜日

本のこと  「信長」

本箱へ登録と感想文を書いてみた。

「信長」(秋山 駿著) ひさしぶりに手に入ったので、再読になる。


国策捜査(佐藤 優著) 国策捜査という用語が広まるきっかけになった。

2012年8月3日金曜日

本のこと  「国家の罪と罰」

孫たちが来た。我がPCはゲームマシーンと化し、ミニジオラマができ、さながらゲームセンターだ。

終日、居場所がなくなり、図書館へ、「国家の罪と罰」(佐藤 優著)を借りる。いつもながら、氏の洞察

力に感服する。ロシア外交にまつわる外務省官僚の劣化に対する怒りは、前回の外務省に告ぐと

同様に激しい。それから、検察官僚の思い上がりと将来の危険性を、石川知祐代議士への氏の支

援を通じて明らかにしている。よくぞ、取調べの隠し録音を勧めたものだ。まさに、国策捜査と戦っ


た人だ。こらからも、注目したい。

2012年8月1日水曜日

音楽のこと Fou Ts'ong

YouTube で音楽を聴くことが多い。気に入った曲はダウンロードしている。ときどき古い、懐かしい

曲にでくわす。自分の持っている曲を自慢したくなって、upload はどうするのか、著作権はどうかと

か調べようとしながら時間がすぎている。

もう30年ぐらい前に手に入れた Fou Ts'ong ショパン 夜想曲全集 をときどき聴く。Fou Ts'ong 

の演奏を YouYube で見ることはあるまいと思っていたら、あるではないか。驚いた。しかも、今年


upload されたものもある。しかし、夜想曲全集はない。多くの人に聴いてもらいたい。