2012年8月24日金曜日

音楽のこと Glen Gould Goldberg Variations Bach

15,6年ぐらい前、グレン・グールド ブランデンブルグ協奏曲のCDをもっていたことがある。そのCDに書いてあったのか、別のところで読んだのか憶えていないけれど、その完璧な演奏を驚嘆をもって評していた。

ある時期からコンサート演奏をやめ、スタジオ録音にのめりこんでいったことも、完璧主義のなせるところだとも言われた。

若いころの印象を誰か憶えていないが、ある指揮者がコンサート前の練習でのことを語っていた。

冬ヨーロッパの会場で楽団員と待っていると、防寒具で着ぶくれしたグールドがきて、寒いといいながら、ピアノにむかった。楽団員はなんとなく、彼がグールドかというような軽い雰囲気でいた。
グールドがピアノを弾き始めた途端、場の雰囲気が一変したという。

つい最近、YouTube で、 Glen Gould Goldberg Variations Bach を見つけて驚いた。

スタジオ録音を、録音前のコンポーザーとの打ち合わせを含めて、Video録音されている。

グールドは、全身全霊を指先にこめて、音のひとつひとつを紡ぎだすように、ピアノに語りかけているように、弾いている。ひとつひとつの音が気持ちよく耳に響く、いや自然にはいってくる。

ゴールドベク変奏曲はこれが一番好きになった。

http://www.youtube.com/watch?v=1B_2toF7m7E&feature=related



0 件のコメント:

コメントを投稿