くもる日の影としなれる我なれば
目にこそ見えね身をばはなれず (古今和歌集)
散り椿のもとで、亡き妻、亡き愛しい人をめぐる夫、旧友の思いが交錯する。
主人公が亡き妻の願いで故郷の藩に戻る。平穏に過ごしたいと願うが、おのれ自身にも係わりのある事件を中心に、藩主の兄を後ろ盾に専横をはかる筆頭家老と藩主の世子の親政を求める旧友を中心とする若手とのお家騒動に巻き込まれていく。
亡き妻の甥が自己中心の人間から、成長していく姿も描かれる。
散る椿は残る椿があると思えばこそ見事に散っていける・・・・・・
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