2012年9月14日金曜日

本のこと 「空海の風景」 つづき 7

「「空海の風景」を旅する」NHK取材班 2002年刊には、写真があることと、司馬遼太郎が訪ねたころと違う風景がとらえられていること、曼荼羅の写真、図面等があること、で一緒にあると楽しい。

この中に、中国の赤岸村と青竜寺がでてくる。特に、青竜寺に感銘した。長安。現在は、西安。
ここに、日本真言宗諸派の基金により一九八四年落慶した、「恵果空海紀念堂」が建つ。

青竜寺は、1973年になるまで、西安の地下深く、埋もれており、密教の伝統がすたれていた。
80年代になって、遺跡を復元し、宗教の場として再生しようと動きはじめた。

空海が恵果から受け継ぎ、完成した密教が、千二百年のときを経て、日本から中国へ伝えられている。

空海の存在の大きさを感じる。


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