2012年9月26日水曜日

本のこと  「空海の風景」つづき 10

なんとなく別れるのが惜しいような気持ちが続いていた。

もう一言、感想を。

空海が大学を飛び出し、修行にむかうときに、その姿を尋ねられた。

「三教指帰」で、これは兜率天に行く旅姿だ。と言った。

空海自身が予告している死期が六日後にせまった三月十五日、弟子をあつめ、死期がせまったことを告げ、自分が死んだあとは、「兜率天に往生して、弥勒慈尊の御前に侍るべし」と。遺言した。



空海は、ずっと旅を続けている。

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